2012年度の若手演出家コンクールにて優秀賞を受賞した名作2人芝居
『絶対の村上くん』を下敷きに大幅改訂を繰り返し長編へと進化を遂げた大新作!

突劇金魚 第20回公演
『少年はニワトリと夢を見る』
作・演出 サリngROCK




「村上くんに オモロイ って言ってもらえるような小説、書けますように。」


村上くんの13歳の誕生日。深夜。
海辺の洞窟で、僕はそう願い事をした。

ケーキに刺した ろうそく に火をつけて、僕と村上くんは
「文豪になれますように」って願い事をした。

僕らは洞窟の中で、自分が書いた小説を見せ合って、たくさんの未来を夢見た。

ゆらゆら揺れる、ろうそくの灯りの中
「どっちが スゴイ大人 になるか競争しよう」って言い合った。


「赤い空に、黒い雲。その下で、アパートが金色の炎に包まれていました。」


村上くんの18歳の誕生日。夕方。
村上くんは自分の家に火をつけて、その日のうちに、塀の中に閉じ込められた。

僕と村上くんの未来の数に、この日、圧倒的な差ができた。



26歳になって会社を興した僕は、海沿いを走る電車に揺られている。
塀の中で26歳になった村上くんを、訪ねた帰りなのである。

僕の住む都会に向かってガタゴト揺れながら進む電車は、僕の心も揺らす。
劣等感……嫉妬……選択……決意……
認められたい……認めたくない……


僕はまた数年後、村上くんを訪ねるだろう。
競争は全然終わっていないのだ。


ガタゴト揺れる電車の中。
僕の心は、海辺の洞窟の中で見た ろうそく を思い出す。

ゆらゆら揺れるあの炎は
少年だった僕たちに呪いをかけたんだ。



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