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第6回公演 愛情マニア フライヤー表

突劇金魚 第6回公演
第15回OMS戯曲賞大賞

『愛情マニア』

Story…
冷蔵庫から取り出した、黄金色の缶が冷たい。
今日のために買っておいたノン発泡酒、サッポロエビス。


プシュッと開ける瞬間は、どうしてもやっぱり心が躍る。
喉を通過させると、胃だけじゃなくて足の裏まで潤ってくような、そんな感覚。


「きみも飲んだら?」


ってサラピンのサッポロエビスを窓のヘリに置いたけど
彼はそれを持ち上げない。
だって彼は、両手をガムテープで
ぐるぐる巻きにされてるから。



「これ、はずしてよ」


不服そうに言う彼は、なんて眼が茶色いんだろう。


毎日なにも起こらない、なんの変化もないこの部屋で
あたしは唯一の抵抗としてものを増やしてる。

買ったもの、もらったもの、拾ったもの。
あたしの部屋にはものがあふれてる。



そして今日。
あたしはあたしの部屋に、またひとつ、ものを増やした。


それは、大学生の男の子。


うっかり出ていかないように、首輪をつけて、抱きしめて。
誰もが夢中になってる「誰よりも完璧な恋愛」を
この部屋に増やそう。



「あっ……!」


窓の外で、大きな花火が上がる。


あたしはサッポロエビスを一口飲んで
花火を見上げる彼を盗み見る。



良かった。


一緒に花火が見たかってん。


窓の下を歩くきみを見かけたときから。








第7回公演 金色カノジョに桃の虫 フライヤー表

突劇金魚 第7回公演
第9回AAF戯曲賞優秀賞

『金色カノジョに桃の虫』

Story…
あたしと彼女のふたりの部屋。
いつもの夕方に、彼女は突然だった。




「あたし、モンスターになりたいねん。」




………モンスタア?


あたしらはフツーのフリーター。
フツーの女子。
いまだに叶っていない将来の夢は
カワイイ主婦、のはず。


それから
あたしと彼女は黙ってカレーを食べ尽くした。


彼女、どこ行くつもりなん。
あたしを放って。


夕方、夕暮れ夕焼け、夕日。

アホな彼女の横顔。

彼女の心の思い人は無茶苦茶な男。


アタマ悪いこと全部。
あたしはスプーンを握りしめて、心の底から嫉妬する。








突劇金魚 第13回公演
若手演出家コンクール2012優秀賞

『夏の残骸』

Story…
夏の盛りが今年も来た。
窓を開けなくても大音量のクマゼミの声。



それに紛れて、今年は隣に強盗が入ったらしい。

木造築30年の安アパート安い部屋。



隣は、ずっと閉じこもっていた女の部屋。

捨てられず溜まったゴミ袋は小さなベランダまで埋め尽くして。

そのゴミ袋は夏の暑さで異臭を放っていた。

薄い壁一枚の向こう側。

筒抜けの声が聞こえなくなった。


………………
……聞こえてくるのはクマゼミの声だけ。



……だから僕は。
「だから」僕は。


いつも素通りするこの隣の部屋の。
ドアのノブをまわしてみる。





突劇金魚 第14回公演
中部日本高等学校演劇連盟
<愛知県演劇教室>事業招聘公演
 

『富豪タイフーン』

Story…
丘の上の豪邸には、どんな人が住んでるのか誰も知らない。



蔦がビッシリ絡みついた塀は手入れが行き届いていないわけではなく
敢えて覆い尽くさせて豪邸を閉ざしているかのような厳格さがある。




わたしは一度、釣り竿を持った男性が豪邸から出てくるのを見た。

上品そうな人だった。

わたしは男性が戻ってくるのを待った・・・。




夕方、彼は笑顔だった。

釣れたんだと思う。



豪邸に近寄ってみると、貼り紙が二枚あった。




一枚は【メイド募集/住み込み/月給8万円…】

一枚は【家庭教師募集/高3レベル・全教科/時給3000円…】



……その時初めて「イイ学校、行っとけばよかったな」と思った。






突劇金魚 第15回公演
『夜に埋める』

Story…
夜。



終電の終わったあとの線路を、わたしは歩いている。


わたしの前には、体臭のきつい新しいバイトの男。
そして、骨壺を大事そうに抱えている男。


二人の揺れる背中を見ながら、わたしは線路を歩いている。
なんでも復元してくれるらしい男が住む山に向かって……。


わたしは歩きながら考えてる。


『こんな妙な状況を、結構受け入れてるのはなんでやろ……』


あそうか、それは、たぶん……あ。雪が降ってきた。


「お! なんか発掘してんぞ!」


バイト初日にバイトをさぼって線路を歩く男は、ずっと楽しそう。


「恐竜の骨、らしいで、もう、早よ行こうや」
骨壺を抱える男は自分の父親の遺骨にしか興味がない。
恐竜の骨? そんなん信じる?


靴の裏で、鉄を感じて、しんしん、しんしん、雪が靴に滲む。
それはたぶん、夜やから。


夜やからやろ、みんなおかしいんは。
夜やからやろ、わたしがそれを受け入れられるんは。


わたしの顔が暗闇に隠れて見えなくなって
街がキラキラ輝く宝石箱になり
ビルが赤い目を瞬きさせる怪獣になる。


そんな、夜やからやろ。
わたしが線路を歩いてるんは。






 




突劇金魚 第16回公演
第57回岸田國士戯曲賞ノミネート作品

『漏れて100年』

Story…
「さち」



歯ぁがキイロい おじぃがそうやって おれをよんだ。
おれは“さち”ちゃうのに。ておれは思ってた。



「さち、もうすぐや」


おじぃは そう言うけど、木と草と森と土しか みえへんかった。
こんな山ん中に、ほんまに いえ、あるんかな。



ほんでおじぃんち、スケボーあるかなぁ。
そう思ってたら、



「さち、見てみぃ」


おじぃが、木ぃのすきまから下をゆびさした。
おれは“さち”ちゃうけど、それ言うたらおじぃが泣くかもしれんから
おれは なんも言わ
んと おじぃの ゆびのさきを みたった。



あれは……ぜったい おれの まちや……。


ボロボロで、ぐちゃぐちゃで、めちゃめちゃやけど、おれにはわかる。
あれは、おれの ま
ち……!



おれは、シロとか、おかぁとか、おとぅとか、赤いくるまとか、デパートとか、ふくわじゅつのにんぎょうとかれいぞうこにはいってたティラミスとか、がっこのこくばんとかしやくしょとかしちめんちょうとかソファとかしろいくつしたとか、あと、あと、めっちゃめっちゃいろいろ、すごいいろいろあたまんなかにでてくるから、とにかくこえをめっちゃだした。


「誰や!?」


そしたら、おれのめのまえに
おれよりちょっとおっきいやつがあらわれた。



「さち や」


おじぃが そいつに言うた そのとき。
おじぃは
もしかしたら おばぁ かもしれへん

て おれは思った。



これは、おれが5歳のときの話。
そしてこれが、これからはじまる100年間の話のはじまり。



 



突劇金魚 第17回公演 
『ゆうれいを踏んだ』

 

Story…
お肉屋さんでコロッケを2つ買った帰り道
電信柱の傍で「ぎゃっ」て声がした。


足元を見たら、おっきなゆうれいが寝転がっていた。
「ご、ごめんなさい」と言って足を退けて、走って逃げた。


商店街で振り向くと、ゆうれいがついて来た。


ゆうれいは家までついて来て、私の部屋にどっかと座った。


夜、頭が冷たくて目を覚ましたら
ゆうれいが、私の頭に水を垂らしていた。



「ナニすんのっ」って頭を触って、気がついた。


つむじに何かついている。


鏡でつむじを見てみると、小さな木の芽が生えていた。


ゆうれいがジョウロを持って迫ってくる。
こいつ、この木の芽を育てるつもりだ。





突劇金魚 番外公演
『大大阪舞台博覧会 vol.2』参加作品
『春に』

Story…
一組の同棲中の男女。

男は目の見えない彼女の世話をし
本の読み聞かせをし彼女の語る物語を代筆する。



男はこの生活が永遠に続くと思っていたし、それを望んでいる。


そして

そことは別の

ある時代に生きる一匹の生物。


彼は魚類が地球に誕生したころから生きていて
人類が誕生し、滅びていくのを見ていた



彼は、いなくなってしまった「その種族」を懐かしみ
おそらく最後の人類にもらったラジオのモノマネをし続けている。


すべてのことは終わっていく。
そしてその上に次のものが積もっていく。



その境目のひとときを体験する物語。



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